エキゾチックなインドで海外就職体験! 異文化で働くことのやりがいとは…

中国の経済成長の勢いに翳りが見え始め、次なる大国として注目を集めたのがインドでした。いまだに決して発展したとは言えないインドですけど、その圧倒的な人口増加率は、今後の市場の可能性を十分に想起させます。そんな思いで、中国での海外就職に終止符を打ち、2年前からインドで働く新たな生活をスタートしました。
あまり知られていないことですが、インドの準公用語は英語で、英語人口は世界でも群を抜いています。ですから、英語さえできれば、日本人向けの求人も数多くあり、日本から英語力を磨きにくる学生や企業研修生向けの留学コーディネーターとして、バンガロールで海外就職することができました。インドというと、首都のデリーを思い浮かべる人が多いでしょうけど、IT分野ではインドのシリコンバレーと呼ばれるバンガロールの方が、外国人向けの求人は多く、日本企業も数多く進出している暮らしやすい街です。なによりも、真夏の気温が40度を超える場所が少なくないインドにあって、高地に開けたバンガロールは、気候の面でも過ごしやすく、ここで働くことに決めました。
インドで働いて驚いたのは、とにかく仕事を怠ける現地の人々のライフスタイルです。表向きには1日8時間労働を謳っているものの、実際に出勤してくるのは午後からというケースが大半で、おまけに定時よりも前に帰ってしまいます。それでいて、勤務中は頻繁にチャイというミルクティーを飲みに休憩へ出かけてしまい、日本ならば数時間で終わるはずの仕事が、数日ないしは数週間も延々とかかってしまうことがやまやまです。しかしながら、留学コーディネーターが相手にするのは、日本から留学生を送り込む大学や企業の担当者なので、仕事が遅いと苦情ばかりがたまってしまいます。最初は、この両国のあまりにも隔たりがありすぎるギャップに苦しみました。現地のインド人スタッフを、いかに効率よく働かせ、なおかつ、日本の顧客には、いかにしてインドのルーズな慣習を理解してもらうか? このコントロールをバランスよく取るために四苦八苦しましたが、いまではこれこそが異文化交流の真髄なのだなと実感しています。多くの日本企業が、インドへ進出しては撤退を余儀なくされる問題にばかり直面した理由が分かりましたし、この現地で生活したからこそ理解できた大きな文化の違いは、これから避けては通れない市場となるインドにおけるビジネスをサポートする上で貴重な財産になったと感じています。
なお、両国間で板挟みになって苦労が多かったインドでの海外就職体験ではありましたけど、日本ならば高くて頻繁には食べられないインド料理を、常に10分の1以下の値段で堪能し、サリーで歌って踊る陽気な友人たちとの交流を楽しめたのは、とても良い思い出です。嫌なことも多いけれど、なぜか嫌いにはなれないと評されるインドの魅力を肌で体験することができました。また、歴史と伝統がある街で、珍しい遺跡や動物に囲まれて生活できるのも、インドならではの醍醐味です。